ここでは、時代を越えて、国家人種を越えて共通している根本的な原則について説明します。
当たり前のことですが、地球には重力があって、その影響を受けています。
万有引力です。
重力が嫌いだ!なんて言っても、重力を無視することはできません。
この宇宙は、様々な物理現象は数多くの法則や原則で成り立っています。
人生を、幸せで豊かなものにするためにも、大切な原則があります。
その原則から離れてしまったとき、人生に不具合が生じてしまいます。
また、その原則を離れて、本当の意味での成功、永遠性のある成功もありません。
原則を知れば、いろんな問題や課題も解決しやすくなります。
原則を大切にし、原則を守っていくことで、本当の自由が手に入ります。
「原則を守る」と聞くと、不自由な感じを受ける人も多いかと思います。
実際は、不自由ではなく、かえって自由になれます。
電車はレールの上を走るので安全で快適なのです。
レール以外のところでは、前に進むことはできません。
潜水艦は、海の中で自由に動き回れます。地上では動けません。
電車はレールの上が「原則」です。
潜水艦は海の中が「原則」です。
原則に従うというのは、このイメージです。
原則に従うことで、幸せになれるし、本当の意味での自由になれるのです。
そして、本当の意味での成功ができるのです。
人生にも大切な原則があります。
その一つに「内性外形一致の原則」があります。
すべてのものは、見えない内性と見える外形となっています。
たとえば、人間には心と体があります。
動物にも心と体があります。
同じ種類の犬でも、性格が違いますよね。
植物はどうでしょう?
植物には「光りに向かって伸びる」など機能的な指向性があり、
それに従って生きています。
実は、植物にも心があると言われています。
実際、「ありがとう」や「かわいいね」など優しい言葉をかけて育てると、
キレイに育つようです。
逆に「バカ!」「なんて汚い」など汚い言葉をかけて育てると、
うまく育たないようです。
人の言葉や心に反応している部分があるようです。
東洋の叡智、風水では、見えない氣というエネルギーを見える形から探り出しています。
「形あるものは、その形に応じた氣を発している。」
「見えない氣が影響し、その氣に応じた形が生まれる。」
と言われています。
例えば、槍のような形をしている場所で、その槍先に自分がいるとします。
その場合、槍で突かれるような氣というエネルギーを受けていると考えます。
実際、そのような場所では、様々な不具合が発生しています。
すべてのものに「内性と外形」があります。
見える外形は、見えない内性がそのごとく現れたものです。
内性と外形は「一致」しています。
だから、見える外形から見えない内性を知ることができるのです。
手相や人相などの外形から、見えないその人の性格や才能などを判断できるのも、実は、この内性外形一致の原則が根拠となっています。
人の行動は、その人の性格、考え方、価値観等の現れです。
お金の使い方は嘘をつかない、なんて言います。
その人のお金の使い方(外形)を見れば、その人の価値観(内性)が見えてきます。
言葉や行動には、その人の考え方や感情も見えてきます。
後ろ姿でも、その人の心の状態が見えてくることもありますよね。
その会社の経営状態を見る時に、倉庫を見ればわかる、と言われます。
倉庫の「外形」を見ることで、会社の経営状態(内性)がわかるというのです。
会社経営にも、この原則が適応されます。
会社の内性部分・・・それは企業理念とか会社のミッションステートメントと言われるものでしょう。
会社の外形部分・・・その企業理念が反映された企業ルールや評価システム、組織体制といえます。
会社勤めの方であれば、ここで?となる方がいるはずです。
『うちの会社、ぜんぜん一致していない!』
そう感じるのは、企業理念と実際が全然違うからですよね。
【お客様に喜んでいただけるサービスをする】
という企業理念があるとしましょう。
実際の仕事の中で評価され、給料や昇進に関係してくる内容が、
そのプロセスは関係なく「実績」「売上」だけだったとします。
お客様に喜んでいただけたり、お客様からのお礼のメッセージが届いたりしたとしても、みんなの前でほめられることもなく、給料UPにも関係していない・・・。
逆に売上が行かないと、鬼のように上司は怒る・・・。
これが、実際の会社の外形だったとします。
こういう会社の現状はどうかといえば、
上司がいつも怒るのは、売上のことばかり。
だから、部下たちも、売上ばかりを気にする。
お客様に対しても不誠実さが出てくる。
たとえば、
内容変更があって、お客様に返金する必要が出てきたとします。
そのような場合でも、お客様が気づかなければいいと、そのままにして、
少しでも売上を上げようとします。
内性として掲げている企業理念やスローガンと現実が一致していない。
このようなことは、いたるところで起こっています。
内性と外形が一致していないことになります。
内性外形一致の原則が間違っているのでしょうか?
なぜ、こうなるのでしょうか?
それは、
掲げている企業理念(内性)と実際の賞罰(外形)が一致していないからです。
一致していないと、内性外形一致の原則が働きますから、
どちらかを変えようとします。
外形である賞罰等を変えなければ、その外形に合わせた内性となっていきます。
つまり、企業理念とはかけ離れた企業の体質、文化、精神性ができあがります。
実際、素晴らしい企業理念を掲げながら、
賞味期限を偽造したり、処分すべき廃材を再利用して売ったり、産地をごまかしたり・・・
ニュースで聞きますよね。
それは、
企業理念にあった賞罰や組織体制ができていない、
企業理念にあった行動が出てきていない、
企業理念にあった言葉が使われていない、
企業理念にあった外形ができていないからです。
企業理念に沿った行動をして、未来の売上につながる内容があったとしても、
今月の売上目標を下回ると、烈火のごとく怒られる。
逆に、企業理念とは違う行動をして、未来の売上がマイナスになるようなやり方でも、今月の売上目標が達成していれば、ほめられる。
これが実際の状態であれば、この外形に合わせた内性がつくられていきます。
もちろん会社ですから、売上・利益も重要です。
利益が無ければ、倒産してしまいます。
売上が昇進や昇給に反映されるのは当然です。
ですが、これのみがクローズアップされてしまうと、企業理念は「お題目」となってしまいます。
たとえば、
お客様からのお礼の手紙や言葉を頂いたときは、すぐに全社員に伝え、その社員をみんなの前でほめる、とか、
企業理念を反映した行動をした社員を見つけたら、
それを「ほめる」メッセージカードを送るルールをつくり、
そのカードが5枚集まったら、ランチチケットがもらえる・・・
とか、
企業理念を企業の社風として定着させたいのならば、
企業理念と一致した外形をつくる必要があるのです。
この内性外形一致の原則は、
私達の人生において、とても大切な原則となってきます。