人生には基本的な循環パターンがあります。
人生をより良くするためには、この循環パターンを理解することが重要です。
人生の循環図
現実 → 認識
↑ ↓
行動 ← 感情
具体的に説明していきます。
人生はいろんな出来事の積み重ねです。
出来事の体験が人生を決めていくのではありません。
体験をどうとらえるか、どう解釈するかで、その後の状況が変わってきます。
その出来事をどう解釈して、どんな気持ちになって、どう行動するのか。
それは、人それぞれの自由です。
ですから、
同じ出来事に出会っても、その後の人生は人によって違います。
たとえば、
工場で製品をつくっている会社の社長だったとします。
順調に売り上げも伸びていました。
でも、
突然の大雨で洪水となり、工場に浸水し機械が全てダメになってしまった。
この出来事に対して
Aさん
『機械が全部だめになってしまった。もうダメだ。
どうして自分がこんな目に合わないといけないんだ。クソ!』
Bさん
『機会が全部だめになってしまった。この工場は続けられないな。
まあ、建物は大丈夫だから、土地と建物を売れば、負債は清算できるだろう。
少しはお金も残るかな。思い切って新しいビジネスを始めるか!
これはある意味チャンスだな。
こんなことでもなかったら、親から引き継いだ会社、潰せないしな。
よし。やってみるか!』
AさんとBさんでは、
同じ出来事でもその出来事の解釈、意味づけは違っています。
その解釈・意味づけから感情が変わってきます。
Aさん もうダメだ・・・・・マイナス感情
Bさん やってみるか!・・・プラス感情
すると、その感情から生まれる行動は全く違うものとなってきます。
Aさん 自暴自棄となり現実逃避
Bさん ワクワクしながら新しいビジネスを構築
同じ出来事に出会ったのに、その後の人生は違っています。
ちょっと極端な例えですが、実際、同じようなことは、たくさんあります。
セールスのセミナー等で、よく話される話に
「雨の日のセールスマン」
があります。
営業販売に行こうとしたら、雨が降ってきた!
セールスマンAさん
「クソ。なんで雨なんか降ってくるんだ。やだな・・・」
セールスマンBさん
「おっ。雨か。今日はお出かけが少なくなるな。
たくさんお客さんに会えるぞ。
いつもより早く帰れるかな・・・」
雨に降られたのは同じ。
セールスマンAさんの気持ちは下がってしまいました。
セールスマンBさんの気持ちは前向きです。
では、この二人の営業成績は?
もちろん、セールスマンBさんが上です。
だって、モチベーションが違えば、行動が違ってきますから。
人生には突然予期せぬことが起こります。
一生懸命、会社の為に仕事を頑張ってきたとします。
でも、急にリストラされました。
Aさん
これからどうしよう。家族になんて言おう。言えないな。
会社の為に一生懸命頑張ってきたのに、この仕打ちは何だ。
不景気だし、仕事なんてあるわけない。
もうダメだ・・・・。
Bさん
リストラか・・・。
もう決まってしまったんだから、仕方がないな。
とりあえず退職金もらったから、しばらくは大丈夫だな。
時間かければ、どこか再就職先は見つかるだろう。
なんか事業を始めてみるかな?
時間はあるんだし、嫁さんとゆっくり話し合えるな。
まあ、これからどうするかだ。
退職金が多くもらえてことだけでもラッキーと思って、頑張ろう!
リストラされたのは同じ。
その後、AさんとBさんはどうなっていくでしょう・・・?
Aさんの未来とBさんの未来。
なんとなく想像できますよね。
天災で工場がダメになってしまった社長さん
雨の日のセールスマン
リストラされたサラリーマン
人生に起こった出来事は同じ。
でも、AさんとBさんでは未来が違います。
何が違ったのでしょうか?
もう、おわかりですね。
出来事(現実)のとらえ方が違ったのです。
認識・解釈・見方に違いがありました。
そして、
とらえ方、解釈の仕方、認識が違えば、
そこから起こる感情・気持ちが違ってきます。
感情が違えば、その後の行動が変わります。
行動が違えば、その結果(未来の現実)が違ってきます。
人生はこのように循環しています。
現実 → 認識
↑ ↓
行動 ← 感情
心の3つの機能との関係は、
認識:知性
感情:心性
行動:意性
です。
人生のすべてはこのサイクルが基本となっています。
認識:Cognition
感情:Emotion
行動:Action
現実:Fact
の頭文字をとってCEAF(セーフ)サイクルと言います。
この人生の循環図 CEAF(セーフ)サイクル は、
「1%の人だけが知っている100%の成功法則」(茶谷清志著)
に詳しく書かれています。
ぜひ一度読んでみてください。