第02講座 宿命と運命の違い

ここでは、宿命と運命の違いについて説明します。

宿命、運命といえば、四柱推命などの運命学を思い浮かべる方も多いかと思います。

四柱推命などの運命学を学んでいる方、もしくは好きな方の中には、人生は宿命で決まっている、そう思っている方も少なくないようです。
実際はどうなんでしょうか?

四柱推命は生年月日、姓名判断は名前で運勢を判断します。
その四柱推命や姓名判断の結果が凶なら、人生は不幸になるのでしょうか?
逆に吉なら、人生は幸せになるのでしょうか?

姓名判断の本を見てみれば、名前に凶数をもっていると、ヒドイことになると書いてあります。
実際はどうなんでしょうか?

私は縁あって姓名判断に出会い、運命学を勉強してきました。
姓名判断や四柱推命、気学、風水家相などを学び、たくさんの方の鑑定をしてきました。

その結論として、姓名判断や四柱推命の吉凶で人生の幸不幸は決まらない。
そう断言できます。

姓名判断や四柱推命で判断できる「運」というものは、自分にとってどういうものだと思いますか?

自分で変えられないものでしょうか?
それとも、自分で変えられるものでしょうか?

姓名判断や四柱推命でわかる「運」は自分の持ち物です。
ですから、手にしてしまった持ち物は返品できませんので、どうしようもありません。

でも、
持ち物ということは、それをどう使うかは、持ち主の自由ということです。

例えば、ナイフを持っているとしましょう。
そのナイフを人を傷つける道具として使えば「凶器」です。

でも、愛する家族に美味しい料理をつくるために使えば「愛を伝える道具」です。持ち物は、その物を人がどう使うかで、使った結果が変わります。

運気も同じです。

姓名判断でとても嫌わる大凶数に「19画」があります。
人の欠点を見抜く能力があり、それ故に人間関係のトラブルにつながっていきます。

この「人の欠点を見抜く能力」を間違って使えば、人をバカにしたり、人を傷つけてしまいます。
人の欠点が見えるので、つい他人を批判し、その批判がまた絶妙です。
これでは、人とのトラブルは絶えないし、ともすれば、恨まれてしまいます。

でも、この「人の欠点を見抜く能力」を上手につかえば、痒い所に手が届く、最高のサポーターになれます。
欠点がわかるからこそ、その人のサポートがピンポイントで絶妙にできるのです。

職業でいえば、お医者さんや修理屋さんは悪いところを見極める能力が必要ですから、19画は凶どころか大吉といえます。

生まれ持った運気をどう使うのか、何に使うのか、そのすべては自分が決めるのです。自分の自由です。

人生には変えられない「宿命」はあります。

しかし、「運命」は変えることができます。
生まれ持った「運気」は変えることができませんが、
その「運気」を何に使うかどう使うかは自分の自由です。

宿命とどう付き合うのか?
宿命を何に使うのか?
宿命をどのように使うのか?

そのすべてが自分の自由になるのですから、運命は自分自身が創りあげていくものと言えます。

自分で自由に創造していくことができます。

もし、
あなたが四柱推命などの運命学が好きで、その鑑定結果に左右されるタイプであれば、このことをシッカリと理解して運命学と付き合うことが大切です。

占いの結果に人生をゆだねてはいけません。
占いの結果は参考にとどめ、決定するのは自分自身の自由意思で行うべきです。

では、もう少し、宿命と運命の違いを説明します。

宿命という字は、命(めい)を宿すと書きます。
つまり、生まれた時に自分に宿った才能や運気などを意味するといえます。

生まれ持った才能や気質(性格)は確かにあります。

人の前を歩きたい人・人の後ろを歩きたい人
目立ちたいタイプ・控えめなタイプ
芸術やスポーツの才能

これらも、生まれ持った個性といえます。

また、
日本人の生まれたこと、産んでくれた両親、これらも宿命です。
変えることはできません。

辛い出来事や悲しい出来事を体験しないといけない宿命を持った人も確かにいます。

でも、人生は、その宿命だけで決まるのではありません。

運命という字は、命(めい)を運ぶと書きます。

どこに運ぶのでしょうか?
どのように運ぶのでしょうか?

どこに運ぶか、どのように運ぶかは、私の自由です。

人生で起こった出来事を、どう解釈し、どう意味づけし、どう対応するのか、
そのすべてが自由です。

人生を料理に例えてみましょう。

人生という料理を作っていくのは料理人です。
その料理人は私自身です。

「宿命」は、才能や気質、運気、与えられた環境などです。
人生という料理に使える素材です。

与えられた素材で、料理人である私自身が料理を作ってきます。

与えられた素材は決まっています。変えられません。
しかし、その素材から何を作るのかは料理人の自由です。

お肉、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎがあるとします。
あなたは何を作りますか?

カレー?肉じゃが?シチュー?

同じ「素材」からでも、違う料理を作ることができます。
何の料理をつくるのも、料理人の自由です。

料理で使う調味料やスパイスも自由に選べます。
自分が持っていない素材を人からもらうことも可能です。

どんどん作れる料理の幅が広がってきます。

また、同じ素材、同じスパイス、同じメニューの料理でも、
料理人の腕で、味が違ってきます。

人生も同じです。

宿命が人生を決定するのではありません。
宿命という素材から何をつくるのかが重要であり、
また、料理人としての腕を磨くことが重要なのです。

自分が持っていないものを、持っている人から借りたり、助けてもらうことも大切です。

知識を増やし技術を学び、能力を高めることで、人生でできる事の幅は広がります。

自分の持っていないものを持っている人と助け合えば、さらに、人生でできる事の幅は広がります。

人生で起こった出来事は、起こってしまったことは取り消せないし、
その出来事を体験したことは取り消せません。

でも、
その出来事を、どうとらえるのか、どう解釈するのか、どう意味づけするのか、
これは、私の自由です。

ですから、同じような体験をしても、
「あの出来事のおかげで・・・」とプラスの経験とする人もいれば、
「あの出来事のせいで・・・・」とマイナスの経験とする人もいます。

年数がたって、過去の出来事への解釈が変わる場合もあります。

「あの時はとても恨んでいたが、今は、逆に感謝している」
ということは、よくあることです。

過去に起こった出来事は変えられませんが、
その出来事の人生での意義は、実は、変えることができるのです。
というより、意義は自分自身で決めることができるのです。

出来事が人生を決めるのではありません。

出来事をどう解釈するのか、意味づけするのか、出来事から何を学ぶのか、
その後、どういう行動をとるのか、それが、人生を決めていくのです。

「想像力・創造力」「自由意思」
この2つの力を使いこなすことが大切なのです。

この2つの力が人生の質を変え、人生を創っていくのです。

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